感染症から身を守り、身近な人への拡大を防ぐには、一人ひとりの意識改革と適切な行動が不可欠だ。感染症対策の基本となるのが、手洗い徹底である。外出先から帰宅した際や、共用部分に触れた後は、石鹸を使って指先から手首まで丁寧に洗うのが望ましい。そこにできればアルコール消毒もセットにしたい。手指衛生は、ウイルスを体内に取り込まないための鉄則だからだ。併せて、喉に付着した汚れや菌を洗い流す、うがいも習慣化することで、感染のリスクを軽減させることができる。
また、外出時にマスクを正しく着用することも、飛沫感染を防ぐうえで大きな役割を果たす。マスクは、自分がウイルスを吸い込まないようにするだけでなく、万が一自分が感染していた場合に周囲へ広めないようにというマナーの意味合いもある。また、多くの人が触れるドアノブやスイッチ類に対しては、アルコールによる消毒をこまめに行おう。手洗いがすぐにできない環境にいる時間が長いなら、携帯用の消毒液を活用しよう。
感染症の流行時期においては、自身の行動をコントロールすることも求められる。自分や家族の身を守るなら、なるべく不要・不急の外出を控えておきたい。人同士の接触や飛沫感染はリスクが高く、人混みを避けることは、感染経路を断つ強力な手段の一つといえるからだ。どうしても外出が必要な場合でも、短時間で済ませる、換気の悪い場所を避けるといった配慮を行いたい。感染症の被害を最小限に抑えるためには、一人ひとりがこれらの基本を徹底し、高い予防意識を持つことが大切だ。